2011年3月25日金曜日

サケ科イトウ属

当池に潜む大イトウの営業効果は絶大であります。このイトウが初めて事業規模で養殖されるようになったのは、青森県鰺ヶ沢の漁協でした。小生も見学に訪れました、15年くらい前だったと記憶しています。当時はイトウでの町おこしを企画して意気揚々感がありましたが、その後尻すぼみになってしまいました。養殖技術は確立されても、販路の汎用性に欠けていた事が要因と考えます。食味に優れている分けでもなく、剥製や釣場需要だけでは養殖生産魚種としては確立しません。

当方でも以前飼育した事がありますが、その生息分布から考察すると冷水を好むと考えがちですが、16℃近辺で非常によく接餌し、あっと言う間にデカくなります。耐病性が高く種苗生産を除けば飼育管理が容易な魚種でした。北海道以北に生残する幻の大魚の幻影を残し、希少で飼育が困難な魚種のままでいた方が高い魚価を維持できたのだろうと考えます。知恵の悲しみであります。

かくなるイトウ、それも1m級の個体群、何はともあれ当釣堀に潜んでいます。開口健が愛した動かざる釣魚、暗い世情の中お客様の一時の解放感に貢献できれば幸いと存じます。

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